研究協力のお願い(養護教諭へのインタビュー調査)

私は、現在聖路加国際大学で遺伝看護学の教員として働いております。様々な体質や特性のある方の日常生活支援をテーマに研究をしています。この度、色覚検査や色覚特性のある人々への養護教諭の対応の実態に関する研究を計画しております。学校保健における色覚検査の扱いはこの20年で大きく変遷しています。2002年に学校健診の一斉検査の項目から除外されましたが、2016年4月には学校保健安全法施行規則の一部改正により、保護者に対する色覚検査の周知や希望者に対しては適切な実施体制のもとでの検査実施へと変わりました。このような変遷がある中で、養護教諭が色覚検査をめぐりどのように対応しているのか、色覚特性のある人々やご家族にどのような対応をされているのか、その実態は十分に明らかになっていません。そこで本研究では、養護教諭を対象としたインタビューを計画しております。聖路加国際大学の研究倫理審査委員会において審査・承認を得た上で、研究機関の長による許可を得て実施しています(承認番号22-A069)。つきましては、下記をご高覧いただき、本研究の協力をご検討いただければと存じます。

*色覚特性:色覚異常と表現されることもありますが、先天赤緑異常は一般集団中の男性20人に1人(5%)、女性の500人に1人(0.2%)に現れる特性であり、色感覚の特性のひとつと捉え、本研究では原則「色覚特性」と表現します。


研究課題
色覚検査や色覚特性のある人々への養護教諭の対応の実態

研究の目的と意義
色覚検査や色覚特性のある人々への養護教諭の対応の実態を明らかにすることを目的としています。
本研究の知見は、色覚検査や色覚特性のある人々への対応に関する養護教諭の活動の在り方や養護教諭への支援を検討する上での重要な示唆を得ることができると考えております。養護教諭養成教育や現任教育への活用、看護教育への応用を目指しています。

研究方法
1) 対象となる方:色覚検査の実施経験、または色覚検査や色覚特性に関連した何らかの相談や対応をした経験がある方で、養護教諭としての勤務歴が10年以上ある方を対象としています。小学校、中学校、高等学校など学校の種類は問いません。
2) 方法:色覚検査や色覚特性のある方やご家族への関わりの経験にインタビューを実施します。インタビューはオンライン(テレビ会議システム ZOOM)または対面にて行います。同意書で研究協力意思を示した方に、インタビュー日時や方法についてのご連絡をお送りします。ご都合のよい日時や方法でインタビューできるように調整いたします。
3) インタビュー内容:色覚検査に関して保護者にどのように周知しているのか、保護者の反応、色覚検査の実施にあたり配慮・工夫していること、色覚検査の結果へのフォロー、色覚特性に関連して相談を受けた経験やその内容、養護教諭として働くうえで、色覚検査や色覚特性に関連して必要と思われる支援について伺います。

研究の詳細は「研究の説明文書・同意書・同意撤回書(Googleフォーム)」または研究の説明文書・同意書・同意撤回書(PDF)をご確認ください。
GoogleフォームとPDFは同じ内容です。研究協力への同意や同意撤回の意思は、Googleフォームから送信するか、PDFを印刷して署名し、研究責任者にメールでお送りください。
研究の説明文書の郵送をご希望する方や本研究についてご質問がある方は、下記の問合せ先にご連絡ください。

問い合わせ先
研究責任者
青木美紀子(あおきみきこ)
聖路加国際大学大学院 遺伝看護学 准教授
〒104-0044 東京都中央区明石町10―1
Tel・Fax (03)5550-2343
e-mail aokim★slcn.ac.jp   (★を@にしてメール送信してください。)